AGE(終末糖化産物)は認知症のリスクにもなる。

健康寿命を損なう要因の一つにアルツハイマー病があげられます。アルツハイマー型認知症とは、ベータアミロイドというタンパク質が脳の組織に沈着して神経細胞を破壊し、進行性の記憶障害、認知機能障害をおこす病気です。タンパク質がアミロイド化する原因として糖化、すなわちAGE化が関わっています。タンパク質がAGE化すると、本来のタンパク質の機能を失って劣化したり、変性したりしますが、その中にはアミロイドも含まれるのです。アルツハイマー型認知症の患者さんは、ベータアミロイドのAGE化が3倍進んでいるという報告があります。アルツハイマー型認知症にもAGE(終末糖化産物)が深く関わっていたのです。

(下記、AGE研究協会メルマガより)

認知症大国「日本」

2015年の調査によれば、日本には、およそ525万人の認知症患者がいるとされています。つまり、日本人の2.33%、42人に1人が認知症にかかっているという勘定になります。この割合は、世界の他の先進諸外国と比べてもずば抜けて高いものと言えます。残念ながら、我が国は世界を代表する認知症大国なのです。

認知症は、加齢に伴って発症リスクが上昇してくる病気です。したがって、平均寿命がトップクラスで、超高齢化社会を迎えてしまっている我が国では、今後も認知症を抱えた患者数はおそらく増え続けていくことでしょう。実際、ある推定では、30年後に日本の認知症患者数は1,000万人を超えるとの予想すら存在します。この認知症の原因として最も重要な病気がアルツハイマー病です。認知症の60〜70%が、アルツハイマー病によるものだと考えられています。そして、このアルツハイマー病、加齢だけではなく糖尿病でもその発症リスクが上がってきます。

アルツハイマー病の原因とされる老人斑にAGE(終末糖化産物)が存在している。

アルツハイマー病では、脳に「老人斑」という特徴的なシミができてきます。また、神経細胞に糸くず状の変化(神経原線維変化)も表れてくるようになります。その結果、神経細胞が死滅していき、認知症が進んでいきます。嗅覚の低下や物忘れの増加が初期症状として挙げられます。しかし、物忘れといっても、「昨日食べたものを思い出せないとか、雑談の中身を思い出せないとか」というものではなく、「食事したことや雑談したことそのものを覚えていない」といった症状が中心です。最終的には、日常生活を行うことも困難になってしまうケースも多いですので、なんとかアルツハイマー病を予防していく手立てを見つけていくことが大切になってくるわけです。

これまでの研究により、AGE(終末糖化産物)が「老人斑」の形成や神経細胞の糸くず状変化、神経細胞の死滅に関わることがわかってきました。また、AGE(終末糖化産物)が高い人では、加齢に伴う認知機能の低下が加速しやすいことも報告されています。AGE(終末糖化産物)は、認知症のリスクにもなりえるようです。やはり、AGE対策ですね。