実りの秋、食欲の秋・・・。さんま、松茸、栗、鍋・・・。これから冬にかけて食べ物がおいしい季節となります。また、寒くなり、日も短くなるので部屋にこもりがちに。これからの季節、過食&運動不足で肥満リスクはどんどんあがります。食べ物がおいしい季節だからこそ、食べ方や食べる物を賢く選択して食を楽しみたいですね。

男性は3人に1人が肥満。

9月11日に発表された、厚生労働省の平成29年「国民健康・栄養調査結果の概要」によると、20歳以上の肥満者(BMI25以上)の割合は男性30.7、女性21.9となっており、年齢別にみると、40代男性が最も高く35.3%となっています。この10年間では男女とも有意な増減はないそうですが、1982年(36年前)と比較すると特に男性は増えています。40〜60代男性で比べると5人に1人だったのが3人に1人に。

あなたのまわりにも、ベルトにおなかがどっかりのってる方いませんか?

肥満の基準

肥満の目安としてはBMI(体格指数)が使われます。このBMIが性別に関係なく25以上で肥満となります。ちなみに18.5以上25未満が普通体重、18.5以下は低体重となります。

BMI(体格指数)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

「肥満とAGE」(AGE研究協会メルマガより)

肥満は足腰に負担をかけるだけではなく、内臓の病気を招き、心筋梗塞や脳血管障害、癌などの命に関わる余病をひきおこしてしまうことをご存知ですか?それもお腹まわりにたっぷりと脂肪がついた内臓肥満が特に体には良くないようです。

以前から手足が細く、体の中心部に脂肪がついた「りんご型」の肥満の方では、血糖値が高くなったり、血圧値が高くなったりする可能性が高まることが知られていました。一方でお尻が大きく、皮下脂肪をため込んだ「洋梨型」の肥満の方では、それほど検査値に異常が認められません。

なぜ、肥満のタイプにより違いが出てくるのでしょうか?実は内臓にたまってくる脂肪細胞の方が、皮下にたまる脂肪細胞より炎症を起こしやすく、糖尿病や高血圧などの病気の原因となる悪玉因子をたくさん血液中に放出していることがわかってきました。

つまり、単に体重の重い軽いだけで、病気になりやすさが決まるのではなく、内臓脂肪の炎症の程度が健康状態を大きく左右するということになるわけです。

そして最近、私たちは患者さんの内臓脂肪の炎症の程度を測定することに成功しました。PET/CTという検査をおこなうと、どれだけ内臓脂肪に炎症が起こっているか、画像でとらえることができますし、それらを数値化することもできます。

この検査をおこなうと見た目はあまり太っていないのに内臓脂肪の炎症がひどく、血糖値や血圧値などいろんな検査値に異常が見つかる方がいらっしゃいます。いわゆる隠れメタボです。

さらに驚くべきことは250名の患者さんで検討してみたところ、AGE(終末糖化産物)がたまっている人ほど、内臓脂肪の炎症が顕著であることがわかりました。

どうやら、食事由来のAGE(終末糖化産物)が内臓脂肪にたまり、炎症を起こして、心血管病や癌のリスクを高めているようなのです。

(文:山岸昌一)

山岸昌一先生(久留米大学医学部糖尿病性血管合併症病態・治療学講座教授)1989年金沢大学医学部卒。1995年金沢大学医学部講師。1999年米国ニューヨークアルバートアインシュタイン医科大学に内科研究員として留学。2008年より現職。内科医。日本糖尿病学会、循環器学会、高血圧学会の専門医。糖尿病と心臓病の研究から老化の原因物質AGEに着目。AGEに関する最新データを次々と発表し、その英文論文数は580編を超える(2018年時点)。AGE研究で、アメリカ心臓病協会最優秀賞、日本糖尿病学会賞、日本抗加齢医学会奨励賞などを受賞。

肥満は健康リスクを高めます。

「肥満」とは太っている状態であって、病気ではありません。太っていても健康な人はいらっしゃいます。しかし、「肥満」であることが健康リスクを高め、やがて生活習慣病となり、最終的に脳や心臓の重大な病気により健康寿命や寿命に影響をあたえることになるのです。まずは適正体重を維持できるよう、食習慣と運動習慣を見直しましょう。

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