AGEと糖尿病の悪い関係

糖尿病の現状

2017年のIDF(国際糖尿病連合)の発表によると、世界に糖尿病患者は、推定4億2500万人いるとされています。成人の11人に1人がこの病気に罹り、年間400万人がこの病気が原因で死亡しています。その数は、AIDSによる死亡者数の4倍にあたり、世界の医療費の12%が糖尿病に費やされています。

推定患者数のうち2人に1人は未受診の状態で、さらに3億5000万人以上の成人が2型糖尿病の予備群とされています。このままいくと、2045年には6億2900万人に増加すると予測されています。また、出生時に高血糖状態で生まれる子どもの数は6人に1人とされています。

まさに、糖尿病は、新型インフルエンザではないですが、パンデミックの形相を呈しています。でも、なんでこんなことになってしまったのでしょうか?糖尿病が増加してきた背景には、何と言っても肥満の蔓延が原因としてあげられます。

AGE→糖尿病→AGEの悪循環

AGE(終末糖化産物)を多く含んだ高カロリーだが栄養価の少ないジャンクなフードは、脂肪細胞を大型化させ内臓肥満を招くだけでなく、脂肪組織に慢性の炎症をひき起こします。これらは、いずれもインスリンの働きを阻害し、血糖値を押し上げ、糖尿病に罹るリスクを高めるわけです。つまり、AGEと糖尿病との間に悪循環系が成立しています。

AGEを摂りすぎると血糖値が上がり糖尿病になり、糖尿病になると血糖値が高いため体内でAGEが余計に作られるようになるわけです。このサイクルがとめどなく続く結果、AGEは体内にどんどん蓄積されるようになり、動脈硬化、アルツハイマー病、各種のガン、骨粗鬆症など多くの老年病の発症につながっていきます。

既に、アメリカで行われた臨床研究では、食事に由来するAGEの摂取量をある程度抑えることで、この悪循環系を断ち切れることが示されています。

2型糖尿病は予防できる病気

日本人の糖尿病患者の約95%が2型糖尿病といわれています。この2型糖尿病は、遺伝や加齢、そして食生活やストレス、肥満、運動不足などの生活習慣の乱れが関係しているといわれています。「遺伝的に大丈夫」、「健康診断で異常ないから大丈夫」と思っていても、糖尿病は自覚症状が少ないため、気づかないうちに病気が進行してしまいます。しかし生活習慣を見直すことで予防できる病気でもあります。

食生活を中心とした生活習慣の改善で、AGEの蓄積量を抑えることが、糖尿病を予防することにつながります。飽食で便利になった現代で忙しく生活している中、生活習慣をすぐに変えることは難しいかもしれませんが、糖尿病にならないためにもAGEを意識した生活習慣の改善をできることからはじめませんか?

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